「食べ合わせ」という言葉を聞いたことありますか。これは一緒に食べると害があったり効果があったりとされる食べ物の組み合わせのことを言います。「食い合わせ」や「合食禁」とも呼ばれます。
食べ合わせには「良い食べ合わせ」と「悪い食べ合わせ」があります。良い食べ合わせは、知らず知らずのうちに組み合わせて一緒に食べていることが多いです。しかし悪い食べ合わせは、知らないとついやってしまうかもしれません。
悪い食べ合わせを知らないと、消化不良を起こしたりして体調が悪く可能性もあります。また、せっかくの栄養が上手く摂取できなかったりすることも。あなたがいつも食べている食材の組み合わせは大丈夫でしょうか。
この記事では、「良い食べ合わせ」と「悪い食べ合わせ」をご紹介します。どの食材を一緒に食べるのが良い・悪いのかと、その理由をそれぞれ解説しています。
目次
良い食べ合わせ
豆腐とかつお節
よく冷や奴にかつお節をのせて食べますよね。かつお節は豆腐のカルシウムを効率よく吸収するのを手助けします。また、どちらもアミノ酸が含まれていますが、お互いに含んでいないアミノ酸を含んでいるので、効果的に摂取ができます。
ビールと枝豆
ビールのつまみに枝豆。実はこれ、理にかなっているんです。枝豆にはアルコールの分解を手助けしてくれる成分が含まれています。枝豆はビタミンB1、B2、リン、カルシウムなど栄養が豊富なので、ビールを飲むときは一緒に食べましょう。
豚肉とキャベツ
この組み合わせは様々な料理で見かけますよね。豚肉に含まれるタンパク質とキャベツに含まれるビタミンCにより、コラーゲンが増加します。簡単に言うと美肌効果があります。
唐揚げとレモン
唐揚げを頼むとレモンが付いてくることって多いですよね。脂っこい唐揚げですが、レモンをかけて食べることで、血液中のコレステロールを抑えたり、消化や吸収を促す効果があります
お寿司とガリ
お寿司って簡単に言うとシャリと刺身ですよね。この刺身は体を冷やしてしまう効果があります。一方、ショウガが原料のガリは、体を温める効果があります。お寿司屋さんでガリ以外にお茶、うどんや茶わん蒸しなどの温かいものが多いのは、体を冷やさないようにするためなのです。
カレーとらっきょう
らっきょうに含まれる成分には、脂肪吸収を抑える効果があります。カレーには油分が多いのでピッタリですね。そのほかにも、らっきょうがお肉に含まれるビタミンB1の吸収をサポートしてくれます。
刺身とわさび
わさびには抗菌作用があります。そのため、生魚である刺身による食あたりを予防することができます。魚の生臭さがわさびによって消され、味にもアクセントが付けられていいですよね。わさびの取りすぎには注意が必要です。
ちなみにですが、わさびを醤油に溶かしてしまうと、わさびの風味が損なわれてしまいますよ。
悪い食べ合わせ
トマトとキュウリ
野菜の組み合わせだから一見よさそうに感じますよね。実は、トマトのビタミンCがキュウリの成分で崩壊してしまいます。サラダでよくこの組み合わせを見かけますよね。この組み合わせをするなら、マヨネーズを加えることで防ぐことができます。
天ぷらとスイカ
天ぷらは油分が多く、スイカは水分が多いです。相反するこの2つを食べることで、胃酸が薄まってしまい消化不良を起こしてしまいます。
納豆と生卵
納豆に生卵を混ぜて食べるのもおいしいですよね。でも、この食べ合わせはダメです。もう少し細かく言うと、納豆と卵白がダメなんです。納豆に含まれるビタミンBの一種が、卵白に含まれる成分によって吸収が悪くなります。
これを解消するには、卵白を取り除くか、卵白を少し加熱して半熟状態にすれば大丈夫です。
納豆と温かいご飯
またまた納豆が出てきました。納豆に含まれる血液の状態を改善するナットウキナーゼは、熱に弱いのです。炊き立てのご飯だと熱すぎるので、少し冷ましてから納豆を混ぜるようにしましょう。
サンマと漬物
サンマと漬物に含まれる成分が融合すると、発がん性物質が生成されてしまいます。サンマと一緒に食べるものを漬物じゃなく梅干にすることで、胃腸の働きが強化されます。
一般的にはサンマと言えば大根おろしですよね。こちらは良い組み合わせで、胃もたれの予防や、発がん性物質を排出する効果があります。
まとめ
今まで知らなかった食べ合わせや、知らず知らずに組み合わせていた物もあったのではないでしょうか。良い食べ合わせならいいのですが、悪い食べ合わせだったら、知らない内に損していたかもしれませんね。
食事をする度に食べ合わせを気にする必要はありませんが、少しは覚えておくと良いのかもしれません。食事はバランスよく楽しくいただきましょう。