はやこまブログ

(当サイトはプロモーションを含みます)

土木

汚濁防止膜の種類と違い

投稿日:2019年7月25日 更新日:

濁った水

一般的に汚濁防止膜と呼ばれる汚濁水などの流出を防ぐフェンスには、大きく分けると以下の3種類になります。

  • シルトフェンス
  • オイルフェンス
  • ネットフェンス

名前は似ていますが、使用用途が大きく違います。水面に設置されている姿もとても似ているので、違いがいまいちわかりにくいですよね。

それぞれの使用用途を正しく理解し、適切に設置することが大事です。
現場では通称名として使われる場合がありますので、本来の意味とは違う使い方をしている場合があります。

この記事では土木初心者向けに違いを簡単に説明します。
汚濁防止膜の種類や違いを覚えておきましょう。

シルトフェンス、オイルフェンス、ネットフェンスの違い

シルトフェンス

シルトフェンスは濁水が拡散されないように設置するものです。
海岸工事や港湾工事などの際に発生する濁水が拡散されないように設置することが多いです。

フロートと呼ばれる細長い浮き輪のようなものを水面に浮かばせて設置します。
そのフロートの下にはカーテンと呼ばれる幕を取り付け、重りを設置し沈めます。
このカーテンにより濁水の拡散を防ぐことができます。

オイルフェンス

オイルフェンスは油の拡散を防いだり、油を回収するために設置されるものです。
細長い浮き輪のようなものを水面に浮かばせて設置します。

油は水面に浮くので、水面上だけの対応で防ぐことができます。
そのためシルトフェンスのようにカーテンは設置しないのが特徴。

ネットフェンス

ネットフェンスは流木や枝葉、ゴミなどの流出を防ぎます。
シルトフェンスのようにカーテンが付いていますが、網目状になっており、水は通過するけど枝葉などは止められるといった物です。

まとめ

  • シルトフェンスは濁水の拡散防止
  • オイルフェンスは油の拡散防止
  • ネットフェンスは枝葉などの拡散防止

汚濁防止膜の種類や違いが分かりましたでしょうか。現場にあった汚濁防止膜の設置を行いましょう。

・あわせて読みたい
>>>「土木施工管理技士 おすすめの問題集・過去問と作文作成代行

以下のページでは、ほかにもこのような分かりにくい土木用語などをご紹介していますのであわせてご覧ください。

-土木

執筆者:

関連記事

視線誘導標(デリネーター),車線分離標(ラバーコーン),道路鋲(キャッツアイ)などの「道路付属物」の種類と用途をざっくりと解説

街中でよく見かける視線誘導標や車線分離標などの「道路付属物」は、大きく分けると5種類あります。よく似た製品と思われるかもしれませんが、目的や用途が全く違います。この記事ではそれぞれの種類や用途などをざっくりと解説しています。

セメント、モルタル、コンクリート

セメント、モルタル、コンクリートの違い

セメントやモルタル、コンクリートの違いをご紹介します。似ているようで全く異なる性質を持っているので、使い方を間違えると強度が不足したりします。違いを覚えておきましょう。

無筋構造物と小型構造物の違い(コンクリート)

コンクリートの使い分けとして無筋構造物と小型構造物があります。その使い分けをざっくりと解説しています。

分数

分数、角度、パーセント換算表

分数で表された勾配がどのくらいの角度なのか換算した一覧表を掲載しています。

図面の縮尺「NTS」について解説

図面の縮尺に「NTS」と表記してあることがあります。この「NTS」の意味や使い方について解説しています。