はやこまブログ

(当サイトはプロモーションを含みます)

土木

掘削と床掘の違い

投稿日:2019年12月11日 更新日:

掘削と床掘

バックホーを使って行われる掘削と床掘ですが、この違いをちゃんと理解できていますでしょうか。

掘削と床掘はよく似ているようで全く異なった作業ですので、違いを覚えておきましょう。

土木の基本知識といっても過言ではないので、間違えないようにしておきたいですね。

図を用いて簡単にざっくりと解説していきます。

掘削と床掘の違い

掘削と床掘の違いについては、まず以下の図をご覧ください。

どちらもバックホーを使って削ったり掘ったりする作業ですが、その目的や作業工程によって使い分けています。

それではそれぞれを詳しく解説していきます。

掘削とは

掘削とは現地盤線から施工基面までの土砂等を掘り下げることをいいます。

上記の図でいうと赤斜線をしている範囲が掘削です。

この後の床掘の説明につながるのですが、掘削は埋戻しを伴いません。これに対して床掘は埋戻しを伴います

それでは次は床掘について解説していきます。

床掘とは

床掘とは、構造物の設置などを目的に施工基面から土砂等を掘り下げることを言います。

上記の図は、現地盤線を掘削により掘り下げた施工基面から、側溝を設置するため床掘により掘り下げる箇所を示したものです。

床掘は埋戻しを伴います。上記の図では、施工基面より床掘で掘り下げた後、側溝を設置して埋戻しの作業が発生します。

・あわせて読みたい
>>>「土量計算(土量変化率)を解説【間違えやすい例題付き】

まとめ

掘削の目的は、現地盤線を施工基面まで掘り下げる。

床掘の目的は、構造物の設置のために施工基面から掘り下げる。

掘削は埋戻しが伴いませんが、床掘は埋戻しが伴います。

ややこしいですが、こうやって整理してみると大きく違うことがわかったかと思います。

・あわせて読みたい
>>>「土木施工管理技士 おすすめの問題集・過去問と作文作成代行
>>>「 埋戻と盛土の違い(土木) 
>>>「 効率の良い土木の勉強方法 

以下のページでは、このような間違えやすい土木用語などをご紹介していますのであわせてご覧ください。

-土木

執筆者:

関連記事

資格 勉強

1級・2級土木施工管理技士 おすすめの問題集・過去問と作文作成代行

土木施工管理技士の勉強におすすめの問題集・過去問と、経験記述の作文作成代行をご紹介。

視線誘導標(デリネーター),車線分離標(ラバーコーン),道路鋲(キャッツアイ)などの「道路付属物」の種類と用途をざっくりと解説

街中でよく見かける視線誘導標や車線分離標などの「道路付属物」は、大きく分けると5種類あります。よく似た製品と思われるかもしれませんが、目的や用途が全く違います。この記事ではそれぞれの種類や用途などをざっくりと解説しています。

濁った水

汚濁防止膜の種類と違い

汚濁防止膜には、大きく分けるとシルトフェンス、オイルフェンス、ネットフェンスの3種類があります。土木初心者向けに、それぞれの違いや特徴をご紹介します。

プレストレストコンクリート

プレテンションとポストテンションの違い

プレストレストコンクリートの「プレテンション方式」と「ポストテンション方式」の違いを簡単にご紹介しています。

コーピングや笠コンクリートをざっくり解説(土木・港湾)

コーピングや笠コンクリートについてざっくり解説しています。