はやこまブログ

(当サイトはプロモーションを含みます)

土木

ブリーディングとレイタンスの違いをざっくり解説

投稿日:2021年9月2日 更新日:

コンクリート,ブリーディング,レイタンス

主にコンクリート工にて使われる「ブリーディング」と「レイタンス」の2つの用語。

どちらもよく似た意味合いで使われる単語なので、その違いがわかりにくいですよね。

この記事では、「ブリーディング」と「レイタンス」の違いを、初心者向けにざっくりと解説しています。

どうぞご覧ください。

ブリーディングとレイタンスの違い

ブリーディングとレイタンスの違いをざっくり言うと以下のとおりです。

  • ブリーディングは、コンクリート打設後にコンクリート表面に水が浮き上がる「現象」のこと
  • レイタンスはブリーディングに伴ってできた「弱い層」のこと

ブリーディングは、水がコンクリート表面に上昇する「現象」を表す言葉です。そのブリーディングに伴ってできた「弱い層」をレイタンスと言います。

ブリーディングもレイタンスもほぼ同じ時に発生するものですので、混同しないように注意しましょう。

ブリーディングとは

ブリーディングは、コンクリートに含まれる質量の大きい骨材が沈降し、水などの質量が軽いものが浮き上がることを言います。

ブリーディングにより浮上する水をブリーディング水と言います。

レイタンスとは

レイタンスは、セメントや砂の微粒子や泥などの混合物です。

ブリーディングの結果浮き出てきたものが、やがてレイタンスとなります。

強度の無い弱い層のため、コンクリートの打継目を施工する場合には、必ずレイタンスを取り除かなければなりません。

レイタンスを除去せずに打ち継ぐと、コンクリート同士の付着が阻害されます。

ちなみにレイタンスを除去することをグリーンカット(GC)と言います。

まとめ

  • ブリーディングは、コンクリート打設後にコンクリート表面に水が浮き上がる「現象」のこと
  • レイタンスはブリーディングに伴ってできた「弱い層」のこと

レイタンスを除去せずに打ち継ぐと、コンクリート同士の付着が阻害されるため、グリーンカットを必ず行うこと。

・あわせて読みたい
>>>「土木施工管理技士 おすすめの問題集・過去問と作文作成代行
>>>「土木の基礎知識~初心者が覚えておきたい用語まとめ~
>>>「効率の良い土木の勉強方法

-土木

執筆者:

関連記事

長さの単位「m」「cm」は「メートル」「センチメートル」とは言わない?土木業界での特殊な言い方を解説

土木業界では「m」「cm」のことを「メートル」「センチメートル」とは言いません。土木業界で言われる特殊な言い方を解説。

フラット、セミフラット、マウントアップの違い【歩道の構造】

歩道の構造3種類「フラット」「セミフラット」「マウントアップ」についてざっくりと解説しています。

アスコンの意味を解説【土木】(アスファルトとコンクリートとの違いも解説しています)

土木で使われる「アスコン」の意味や、アスファルトとコンクリートとの違いをざっくりと解説しています。

平板載荷試験には2種類あるのをご存じですか?その違いや使い分けをざっくり解説(土木)

平板載荷試験には「地盤の平板載荷試験」と「道路の平板載荷試験」の2種類あります。それぞれの試験についてざっくりと解説しています。

分数

分数、角度、パーセント換算表

分数で表された勾配がどのくらいの角度なのか換算した一覧表を掲載しています。