土木

ブリーディングとレイタンスの違いをざっくり解説

投稿日:

コンクリート,ブリーディング,レイタンス

主にコンクリート工にて使われる「ブリーディング」と「レイタンス」の2つの用語。

どちらもよく似た意味合いで使われる単語なので、その違いがわかりにくいですよね。

この記事では、「ブリーディング」と「レイタンス」の違いを、初心者向けにざっくりと解説しています。

どうぞご覧ください。

ブリーディングとレイタンスの違い

ブリーディングとレイタンスの違いをざっくり言うと以下のとおりです。

  • ブリーディングは、コンクリート打設後にコンクリート表面に水が浮き上がる「現象」のこと
  • レイタンスはブリーディングに伴ってできた「弱い層」のこと

ブリーディングは、水がコンクリート表面に上昇する「現象」を表す言葉です。そのブリーディングに伴ってできた「弱い層」をレイタンスと言います。

ブリーディングもレイタンスもほぼ同じ時に発生するものですので、混同しないように注意しましょう。

ブリーディングとは

ブリーディングは、コンクリートに含まれる質量の大きい骨材が沈降し、水などの質量が軽いものが浮き上がることを言います。

ブリーディングにより浮上する水をブリーディング水と言います。

レイタンスとは

レイタンスは、セメントや砂の微粒子や泥などの混合物です。

ブリーディングの結果浮き出てきたものが、やがてレイタンスとなります。

強度の無い弱い層のため、コンクリートの打継目を施工する場合には、必ずレイタンスを取り除かなければなりません。

レイタンスを除去せずに打ち継ぐと、コンクリート同士の付着が阻害されます。

ちなみにレイタンスを除去することをグリーンカット(GC)と言います。

まとめ

  • ブリーディングは、コンクリート打設後にコンクリート表面に水が浮き上がる「現象」のこと
  • レイタンスはブリーディングに伴ってできた「弱い層」のこと

レイタンスを除去せずに打ち継ぐと、コンクリート同士の付着が阻害されるため、グリーンカットを必ず行うこと。

・あわせて読みたい
>>>「土木の基礎知識~初心者が覚えておきたい用語まとめ~
>>>「効率の良い土木の勉強方法

-土木

執筆者:

関連記事

掘削と床掘

掘削と床掘の違い

掘削と床掘の違いを簡単にご紹介しています。土木の基本知識なので覚えておきましょう。

法面記号

法面記号の違いを解説

法面や斜面を表す2つの記号の違いや使い方を解説しています。

埋戻と盛土の違い(土木)

埋戻(うめもどし)と盛土(もりど)の違いを、簡単な図を使って解説しています。

視線誘導標(デリネーター),車線分離標(ラバーコーン),道路鋲(キャッツアイ)などの「道路付属物」の種類と用途をざっくりと解説

街中でよく見かける視線誘導標や車線分離標などの「道路付属物」は、大きく分けると5種類あります。よく似た製品と思われるかもしれませんが、目的や用途が全く違います。この記事ではそれぞれの種類や用途などをざっくりと解説しています。

cbr

現場CBR試験、設計CBR試験、修正CBR試験の違い

舗装工事の際によく使われる「現場CBR試験」と「設計CBR試験」と「修正CBR試験」の違いを簡単にご紹介しています。