社会人は学生のときとは違い、たくさんの人と話す機会が増えますよね。仕事の同僚や先輩や上司だったり、取り引き先の担当者だったりと、友だちとは違った相手と会話することが多いものです。
そんな人たちと仕事上の会話だけじゃなく、雑談をすることも多くありますよね。天気の話だったり健康の話だったり最近のニュースの話だったり・・・。
こうしたときに話してはいけないジャンルがあるのはご存じでしょうか。そのジャンルとは「宗教」「政治」「野球」です。これは社会人であれば覚えておいたほうが良いでしょう。
この3つのジャンルの話をすることで、下手したら相手を怒らしてしまうこともあります。仕事は上手くいっているのに、この話をしたせいでせっかくの商談が無かったことにされたり、上司の機嫌を損ねてしまってからでは遅いです。
なぜこの3つのジャンルについて話してはいけないのかと、その解決策をご紹介します。
宗教・政治・野球の話がタブーな理由
なぜこの3つのジャンルがタブーなのかをそれぞれ解説していきます。また、これらのジャンルの会話になってしまった場合の解決策もご紹介します。
どのジャンルも気心知れた友人や、相手がどんな人かわかっている時であれば大丈夫でしょう。注意したいのは、初対面の相手やよく知らない相手との雑談のときです。それではそれぞれを解説します。
宗教
宗教と言えば、日本では仏教や神教が有名です。キリスト教、ヒンドゥー教、イスラム教といった宗教も聞いたことあるのではないでしょうか。
日本で宗教と言ってもあまりなじみのない人が多いかもしれません。しかし、日本でも宗教を信仰している人は多く存在し、とても熱心な人も数多くいます。
宗教全部がタブーではありません。注意したいのは、日本の宗教で「新宗教」や「新興宗教」と呼ばれる宗教についてです。
宗教についてこんな話をしたことはありませんか。
- あの宗教はうさんくさい
- あの宗教に入ったら金をむしり取られる
- あんな宗教に入っている人は頭おかしい、騙されている
- なんであんな宗教に入っているのか理解できない など
一度でもこんな話をした人は気を付けたほうが良いでしょう。相手がどの宗教を信仰しているかはわかりません。うっかりその人が信仰している宗教をバカにしてしまうと何を言われるかわかりませんよ。
もし宗教の会話になってしまった場合は、深い話にならない内に違う話題に変えましょう。あなたの宗教について聞かれたら、「仏教だけどあまり詳しくはわからない」とでも言っておけば大丈夫です。日本は古くから仏教が盛んなので、とりあえず仏教と言えばもめることはないでしょう。
世界では宗教上の問題で戦争をするぐらい、とても尊く信仰深いものです。下手なことは言わないようにしましょう。
政治
政治の話もタブーです。特に政党についてと政策の話はもめる原因になっちゃいます。政治については特に関心のあるのは年配の人の印象です。「若い人は政治に無関心」と言いますが、熱心な人もいるので気を付けましょう。
こんな会話は要注意です。
- ○○党は口だけで何もできていない
- ○○党に投票した
- 憲法の改正は断固反対だ
- 基地の移設に賛成だ
- 増税は反対 など
あなたや他人が政治についてどのように思うかは勝手です。しかし、政党や政策がたくさんあるということは、それだけ人々の考えが違うということです。政党や政策について相手とまったく同じ考えや思いになることなんて数少ないので必ず合わない点が出てきます。
政治の会話で注意したいのが、政党について意見することと、政策ついて賛成or反対の意見をすることです。
政党の話は、特定の政党を支持したりとかバカにするような発言はやめておきましょう。政策については、賛成とか反対とかの自分の思いを言わない方がいいです。
もし政治の会話になってしまったら、少し論点を変えるましょう。例えば、「増税には反対だ」というのではなく、「増税されるとお小遣いでやりくりするのが大変になりますね」といった具合にしましょう。
「憲法の改正には賛成だ」ではなく、「あの憲法が改正されると、僕たちはどうなっちゃうんでしょうね」など。
「○○には賛成」「△△には反対」のような言い方は、相手と同じ思いであればよいのですが、違う思いのときだと強く反発してしまいます。
賛否の話をするのではなく、政策によって「自分の生活がこうなるかも」や「相手の生活がどうなりそうか」を話した方が無難です。
野球
野球がタブーって意外に思いませんか。野球自体の会話はタブーではありません。プロ野球についての会話がタブーです。プロ野球にもとても熱心なファンが多いので、気を付けましょう。
相手がどこの球団が好きなのかをわかっているのであれば、その球団をホメるような会話をすれば大丈夫です。あなたの好きな球団が相手と同じであれば、話はとても盛り上がるでしょう。
しかし仲の悪い球団があったり、好きな球団があれば嫌いな球団があったりするので、野球に詳しくない人は避けておくべきです。もちろん宗教や政治と同じように、特定の球団をバカにするような発言はやめましょう。
プロ野球の会話になったときに、もし好きな球団を聞かれたら「プロ野球は見ないけど甲子園は見る」「昔は○○が好きだったけど、最近は見てないです」「プロ野球は見ないけど昔は野球部でした」などと言えば話を違う方向にもっていけるでしょう。
もしプロ野球の会話をしたいのであれば、相手の好きな球団をホメるか、メジャーリーグに行った選手の話をするかが無難でしょう。
まとめ
宗教、政治、野球の3つのジャンルについて、それぞれのタブーを解説していきました。これらのジャンルは「全く話してはいけない」のではなく、「話し方を気を付ける」ことでもめ事にならずに会話できます。
あまり相手のことを気にして会話するのは楽しくないかもしれません。あなたの正直な思いを話すのも良いのですが、初対面の人やよく知らない相手の人と話すときは気を付けてください。
とりあえず、どのジャンルでも「バカにするような発言」は控えましょう。よく知っている友だちとなら特定の物をバカにするような話で盛り上がるときもありますが、社会人として会話をするときはやめましょう。