公共事業では「直轄事業」と呼ばれる事業と「補助事業」と呼ばれる事業があります。
この記事では「直轄事業」と「補助事業」の違いを解説します。
直轄事業と補助事業の違い
直轄事業と補助事業の違いは以下のとおりです。
- 直轄事業とは「国が行う事業」
- 補助事業とは「補助事業者が行う事業」
それではそれぞれ解説します。
直轄事業とは
直轄事業とは国が主体で行う事業のことです。
例えば国土交通省による沖ノ鳥島港湾事業や八ッ場ダム建設事業といった規模の大きな事業を行っている印象です。
ほかにも道路事業や河川事業などを行います。
「直轄」の読み方は「ちょっかつ」です。「ちょくがい」ではありません。
「轄」という字は所轄(しょかつ)や管轄(かんかつ)といった単語にも使われていますよね。
読み間違えないように気を付けましょう。
続いては「補助事業」について解説します。
補助事業とは
補助事業とは市町村などの地方公共団体などが国より補助金や交付金をもらって行う事業のことです。
市町村などの予算は、国に比べるととても少なく、財政力がありません。
そこで国から交付金や補助金をもらって地方公共団体が事業を行います。これが補助事業です。
例えば1億円かかる事業であれば、国から5千万円の補助金が交付された場合、市町村の負担は残りの5千万円ですみます。
ちなみに補助事業には「直接補助」と「間接補助」の2種類あります。
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まとめ
- 直轄事業とは「国が行う事業」
- 補助事業とは「補助事業者が行う事業」
2つの事業の違いがわかりましたでしょうか。