土木

プレテンションとポストテンションの違い

投稿日:2019年11月27日 更新日:

プレストレストコンクリート
Erich WestendarpによるPixabayからの画像

プレストレストコンクリートには、一般的に以下の2種類に分類されます。

  • プレテンション方式
  • ポストテンション方式

プレストレストコンクリートとは、引張力に弱いコンクリートの内部にあらかじめPC鋼材を使って圧縮応力(テンション)を内蔵したものを言います。

英語で表記するとpre(予め) stress(応力)となります。

プレストレストコンクリートの「プレテンション方式」と「ポストテンション方式」の違いを簡単にざっくりとご紹介します。

プレテンション方式とポストテンション方式の違い

プレテンション方式とポストテンション方式の大きな違いは、PC鋼材の引張力をかけるタイミングです。

それでは、プレテンション方式とポストテンション方式の違いを詳しく説明していきます。

プレテンション方式

プレテンション方式は、 省略して「プレテン」と呼ばれます。

英語で表記するとpre tensionとなり、preは「予め」という意味があるように、コンクリートを打設する前に予め引張ったPC鋼材を設置するものです。

プレテンション方式を図で表すと以下の通りです。

上の図をもとに、プレテンション方式の施工手順を説明すると以下のとおりです。

  1. 型枠を設置し、PC鋼材に引張力をかける。
  2. コンクリートを打設し、硬化後にPC鋼材の引張力を解く。

PC鋼材の引張力を解くと元に戻ろうとする力がかかるため、コンクリートが圧縮力がかかります。

プレテンション方式は、工場製作の際に施工されることが一般的です。

ポストテンション方式

ポストテンション方式は、 省略して「ポステン」と呼ばれます。

英語で表記するとpost tensionとなり、postは「後の」という意味があるように、コンクリートを打設した後にPC鋼材に引張力をかけるものです。

上記の図をもとに、ポストテンション方式の場合の施工手順を説明すると以下のとおりです。

  1. 型枠とシースと呼ばれる筒状のものを設置する。
  2. コンクリートを打設し硬化させる。
  3. 硬化後、PC鋼材を設置し引張力をもたせる。
  4. シース内にモルタルを充填し、モルタルが硬化したらPC鋼材の引張力を解く

プレテンション方式と同じく、PC鋼材の引張力を解くと元に戻ろうとする力がかかるため、コンクリートが圧縮力がかかります。

プレンション方式が工場施工であるのに対して、このポストテンション方式は現場施工に用いられることが多いです。

・あわせて読みたい
>>>「 効率の良い土木の勉強方法 

間違えやすい注意点

プレストレストコンクリートは、「PSコンクリート」や「PC」と省略して表記することがあります。

ここで注意したいのが、「PC」と省略されているときです。

実は同じPCという表記で「プレキャストコンクリート」を示すこともあります。

プレキャストコンクリートとは、側溝やL型擁壁のように、工場であらかじめ製作されたコンクリート製品のことです。

図面に「PC」と表示されているときは、「プレストレストコンクリート」なのか「プレキャストコンクリート」なのかを間違えないようにしましょう。

間違えると性能や強度などは当然異なりますし、金額も大きく違います。

まとめ

プレストレストコンクリートの「プレテンション方式」と「ポストテンション方式」の違いがわかったでしょうか。

これらは、引張力をかけるタイミングが違うことがわかりましたね。

プレテンション方式は「プレ」と付くだけあって、コンクリートを打設する前に引張力をかけます。

ポストテンション方式は「ポスト」と付くだけあって、コンクリートを打設したあとに引張力をかけます。

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>>>「 効率の良い土木の勉強方法 

以下のページでは、このような分かりにくい土木用語などをご紹介していますのであわせてご覧ください。

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