土木

セメント、モルタル、コンクリートの違い

投稿日:2019年11月26日 更新日:

セメント、モルタル、コンクリート

建築や土木、DIYなどで使われるモルタルやコンクリートですが、あなたはその違いを知っていますか。

これらはよく似ていますが、全く違う性質をもっていますので、使い方を間違えると強度が不足したりしてしまいます。

この記事では、セメント、モルタル、コンクリートなどの違いをご紹介します。

セメント、モルタル、コンクリートの違い

セメント、モルタル、コンクリートの違いをまとめると以下の図のようになります。

この図のとおり、セメントをベースとして何を混ぜているかで呼び方がかわります。

それではそれぞれ解説していきます。

セメントとは

セメントとは、コンクリートやモルタルなどを作るために最も必要であり、「物と物をつなぎ合わせる」材料です。

セメントには大きく分けると、普通セメントや早強セメントなどの「ポルトランドセメント系」と、高炉セメントやシリカセメントなどの「混合セメント系」があります。

ホームセンターで買えるセメントはポルトランドセメント系であることが多いです。

DIYで使うのであれば、ホームセンターで買えるセメントで十分でしょう。

セメントペーストとは

セメントペーストとは、先ほどご紹介したセメントに水を加えたものを言います。

ノロという呼び名で呼ばれることもあります。

後に紹介するコンクリートなどと比べると強度は全くと言っていいほどありません。

そのためセメントペーストの使用用途としては、タイルを貼るための下地や目地、ひび割れの補修程度です。

大きな骨材が入っていないので、薄くのばせることができるのが特徴です。

モルタルとは

モルタルとは、先ほどご紹介したセメントペーストに砂(細骨材)を混ぜたものを言います。

コンクリートほど強度はありませんが、セメントペーストよりは強度があります。

モルタルの使用用途は、レンガや小さなブロックなどを積むための接着剤としての使用や、仕上げ材として使われることが一般的です。

「1:3の配合」という場合は、セメント1+砂3の割合に水を少々プラスするということです。

水が多くなりすぎると質の悪いモルタルになるので気を付けましょう。

コンクリートとは

コンクリートとは、先ほどご紹介したモルタルに砕石(粗骨材)を混ぜたものです。

砕石(粗骨材)は、砂に比べると粒が大きいものを言います。砂に対して砂利と言ったほうがイメージしやすいでしょうか。

建物の基礎や壁、大型構造物にも使われるほど、強度は期待できます。

コンクリートは砂や砂利などをセメントでつなぎ合わせたものであることから、圧縮力にはとても強いのが特徴です。

ただし、表面はセメントペーストによって接着されているためはがれやすいことから、引張力には弱いです。

引張力は圧縮力の1/13~1/10と程度しかありません。

そのためコンクリートを用いて構造物を施工する際には、コンクリートの弱点となる引張力を補うために、鉄筋を入れたりします。

・あわせて読みたい
>>>「コンクリートの配合・規格「18-8-25BB」や「21-12-40H」などの読み方をざっくり解説
>>>「セメントミルクとセメントペーストの違い
>>>「 効率の良い土木の勉強方法 

まとめ

セメントやモルタル、コンクリートの違いがわかりましたでしょうか。

もう一度、最初に載せた表を貼っておきます。

セメント、モルタル、コンクリート

セメントに水や骨材を混ぜていくことで、モルタルやコンクリートへと変化していきます。

上の表でいくと、強度は右に行けば行くほど強くなります。つまり、コンクリートが最も強度があります。

以下のページでは、このような分かりにくい土木用語などをご紹介していますのであわせてご覧ください。

-土木

執筆者:

関連記事

プレストレストコンクリート

プレテンションとポストテンションの違い

プレストレストコンクリートの「プレテンション方式」と「ポストテンション方式」の違いを簡単にご紹介しています。

アスコンの意味を解説【土木】(アスファルトとコンクリートとの違いも解説しています)

土木で使われる「アスコン」の意味や、アスファルトとコンクリートとの違いをざっくりと解説しています。

m3 m2の呼び方

「m3」「m2」の呼び方(いくつかあります)

「m3」「m2」の呼び方はいくつかあります。どの様に呼ぶのかを、呼び方の例付きでご紹介しています。

防護柵のP種とSP種の違い(ざっくり解説)

防護柵には「P種」と「SP種」の2種類あります。その違いや使い分けをざっくりと解説しています。

平板載荷試験には2種類あるのをご存じですか?その違いや使い分けをざっくり解説(土木)

平板載荷試験には「地盤の平板載荷試験」と「道路の平板載荷試験」の2種類あります。それぞれの試験についてざっくりと解説しています。