構造物の「ブロック積」ですが、ざっくり言うと「間知ブロックによるブロック積」と「空洞ブロックによるブロック積」の2種類あります。
これらのブロックは全く異なったブロックです。
用途を間違えると事故につながることもあります。
2種類のブロックの違いや用途をざっくりと解説します。
「ブロック積」には2種類ある
「ブロック積」と呼ばれる構造物には大きく分けて以下の2種類あります。
- 間知ブロックによるブロック積
- 空洞ブロックによるブロック積
名前こそ似ているこれらのブロックですが、全く違ったブロックです。
まずは「間知ブロック」についてざっくりと解説していきます。
間知ブロック
一般的に間知ブロックと呼ばれるブロックは、正式には「積みブロック」と呼びます。
この「積みブロック」はJIS A 5371にて規定されています。
土木業界で「ブロック積」と言えば、積ブロックによる間知ブロック積のことを表します。
間知ブロック積は、道路や河川などの土羽による法面を整形できないときに用いられます。
ちなみに「間知」は「けんち」と読みます。
「ブロック積」「コンクリートブロック積」「間知ブロック積」は同じ意味と考えてOKです。
間知ブロックと同じ用途で、大型ブロックによるブロック積もあります。
続いては「空洞ブロック」についてざっくりと解説します。
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空洞ブロック
一般的に「空洞ブロック」と呼ばれるコンクリート製のブロックは、正式には「建築用コンクリートブロック」と言い、JIS A 5406にて規定されています。
「ブロック積」と言うと、一般の人は「建築用コンクリートブロック」を使ったブロック塀を思い浮かべると思います。
「ブロック積で施工して!」と言われて、「間知ブロックでのブロック積」と「空洞ブロックでのブロック積」では全く違うものになってしまいます。
建築用コンクリートブロックのブロック積(ブロック塀)は、積ブロックによる間知ブロック積のように大きな土圧には耐えられません。
ブロック塀を高く積みすぎると転倒の恐れもありますので、注意しましょう。
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