ボーリングと呼ばれる地質調査の際に行うことの多いサンプリング。
サンプリングには以下の3種類の方法があります。
- シンウォールサンプリング
- デニソンサンプリング
- トリプルサンプリング
この記事では、「シンウォールサンプリング」と「デニソンサンプリング」と「トリプルサンプリング」の違いを簡単にご紹介します。
初心者向けにざっくりと解説しています。どうぞご覧ください。
シンウォール・デニソン・トリプルサンプリングの違い
この3種類のサンプリングの違いは、簡単に言うと土質やN値によってサンプリングの方法が変わってきます。
それでは3つのサンプリングについてそれぞれ解説していきます。
シンウォールサンプリング
シンウォールサンプリングは、以下の土質等の条件で行うサンプリングのことを言います。
- 軟弱な粘性土(N値=0以上4以下)
- 必要な孔径 φ 86mm以上
- 軟弱な粘性土の乱さない試料の採取
- JGS1221(固定ピストン式シンウォールサンプラーによる土試料の採取方法)
続いてはデニソンサンプリングについて解説します。
デニソンサンプリング
デニソンサンプリングは、以下の土質等の条件で行うサンプリングのことを言います。
- 中程度の硬質な粘性土(N値=4以上20程度)
- 必要な孔径 φ 116mm以上
- 硬質粘性土の採取
- JGS1222(ロータリー式二重管サンプラーによる土試料の採取方法)
続いてトリプルサンプリングについて解説します。
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トリプルサンプリング
トリプルサンプリングは、以下の土質等の条件で行うサンプリングのことを言います。
- 硬質の粘性土、砂質土
- 必要な孔径 116mm以上
- 硬質粘性土及び砂質土の採取
- JGS1223(ロータリー式三重管サンプラーによる土試料の採取方法)
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まとめ
「シンウォールサンプリング」と「デニソンサンプリング」と「トリプルサンプリング」の違いをご理解いただけたでしょうか。
土質が粘性土の場合において、N値の違いによってサンプリングの方法が異なることがわかったかと思います。
以下のページでは、このような分かりにくい土木用語などをご紹介していますのであわせてご覧ください。