道路工事などでよく行われる基面整正と不陸整正ですが、その違いがわかりますでしょうか。
この記事では、基面整正と不陸整正の違いを簡単に解説していきます。
基面整正と不陸整正の違い
基面整正と不陸整正の違いは以下のとおりです。
- 基面整正は床掘の後に行う
- 不陸整正は路盤、舗装の前に行う
それではそれぞれを解説していきます。
基面整正とは
基面整正は、床掘を行ったあとに床付面を整えることです。
ボックスカルバートや側溝、ヒューム管などを設置するときに床掘を行いますよね。
床掘作業が終了したあとの床付面は浮き石があったりするので平らではありません。
床掘後の平らではない床付面を整えるのが基面整正です。
基面整正の作業は人力で行うのが一般的です。
公共事業での積算では、小規模機械や人力で床掘を行う場合は、床掘作業の歩掛りに基面整正の作業も含まれています。
大きな機械で床掘する場合は、基面整正を計上する必要があります。
続いては不陸整正について解説します。
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不陸整正とは
不陸整正とは、路盤や舗装の前に路床面や路盤面を整えることです。
基面整正は床均しをするだけなのに対し、不陸整正は補足材を用いて路床面・路盤面を整えます。
不陸整正の作業は、モーターグレーダーで行うのが一般的です。小規模工事であれば人力で行うこともあります。
例えば以下のような場合に不陸整正を行います。
- 既設舗装版を取り壊し、新たに舗装する前
- 路盤を施工し、長期間経過後に舗装をする前
1の「既設舗装版を取り壊し、新たに舗装する前」は、既設の舗装版を取り壊したら、その舗装版に路盤材がくっ付いて路盤面がガタガタになり路盤厚が不足します。
そこで補足材を用いて不陸整正を行うことで、路盤厚の不足が解消されるのと同時に路盤面が整えられます。
2の「路盤を施工し、長期間経過後に舗装をする前」は、前年に路盤まで仕上げてあり今年に舗装を行う場合、降雨などにより路盤面がガタガタになっているのを整えるために行います。
1の説明と同じになりますが、路盤面がガタガタということは路盤厚が不足しており、締固め度も低下しています。
そのため補足材を用いて不陸整正を行います。
まとめ
基面整正と不陸整正の違いは、以下のとおりです。
- 基面整正は床掘作業の後に行う
- 不陸整正は路盤や舗装の前に行う
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