はやこまブログ

(当サイトはプロモーションを含みます)

土木

シンウォール・デニソン・トリプルサンプリングの違い

投稿日:2019年11月21日 更新日:

サンプリング

ボーリングと呼ばれる地質調査の際に行うことの多いサンプリング。

サンプリングには以下の3種類の方法があります。

  • シンウォールサンプリング
  • デニソンサンプリング
  • トリプルサンプリング

この記事では、「シンウォールサンプリング」と「デニソンサンプリング」と「トリプルサンプリング」の違いを簡単にご紹介します。

初心者向けにざっくりと解説しています。どうぞご覧ください。

シンウォール・デニソン・トリプルサンプリングの違い

この3種類のサンプリングの違いは、簡単に言うと土質やN値によってサンプリングの方法が変わってきます

それでは3つのサンプリングについてそれぞれ解説していきます。

シンウォールサンプリング

シンウォールサンプリングは、以下の土質等の条件で行うサンプリングのことを言います。

  • 軟弱な粘性土(N値=0以上4以下)
  • 必要な孔径 φ 86mm以上
  • 軟弱な粘性土の乱さない試料の採取
  • JGS1221(固定ピストン式シンウォールサンプラーによる土試料の採取方法)

続いてはデニソンサンプリングについて解説します。

デニソンサンプリング

デニソンサンプリングは、以下の土質等の条件で行うサンプリングのことを言います。

  • 中程度の硬質な粘性土(N値=4以上20程度)
  • 必要な孔径 φ 116mm以上
  • 硬質粘性土の採取
  • JGS1222(ロータリー式二重管サンプラーによる土試料の採取方法)

続いてトリプルサンプリングについて解説します。

・あわせて読みたい
>>>「 効率の良い土木の勉強方法 

トリプルサンプリング

トリプルサンプリングは、以下の土質等の条件で行うサンプリングのことを言います。

  • 硬質の粘性土、砂質土
  • 必要な孔径 116mm以上
  • 硬質粘性土及び砂質土の採取
  • JGS1223(ロータリー式三重管サンプラーによる土試料の採取方法)

・あわせて読みたい
>>>「ノンコアボーリングとオールコアボーリングの違い
>>>「サンプリングとサウンディングの違い

まとめ

「シンウォールサンプリング」と「デニソンサンプリング」と「トリプルサンプリング」の違いをご理解いただけたでしょうか。

土質が粘性土の場合において、N値の違いによってサンプリングの方法が異なることがわかったかと思います。

以下のページでは、このような分かりにくい土木用語などをご紹介していますのであわせてご覧ください。

-土木

執筆者:

関連記事

直轄事業と補助事業

直轄事業と補助事業の違い

直轄事業と補助事業の違いを簡単に解説しています。

【間知ブロック・空洞ブロック】ブロック積の2種類の違いをざっくり解説【土木・建築】

ブロック積をざっくり言うと「間知ブロック」によるブロック積と「空洞ブロック」によるブロック積の2種類あります。それぞれの用途や違いを解説しています。

船がたくさん停泊している港

港湾と漁港の違い

港湾と漁港。どちらも船を停泊したりする場所ですが、大きな違いがあります。この記事では、港湾と漁港の違いを簡単にご説明します。

防護柵のP種とSP種の違い(ざっくり解説)

防護柵には「P種」と「SP種」の2種類あります。その違いや使い分けをざっくりと解説しています。

セメント、モルタル、コンクリート

セメント、モルタル、コンクリートの違い

セメントやモルタル、コンクリートの違いをご紹介します。似ているようで全く異なる性質を持っているので、使い方を間違えると強度が不足したりします。違いを覚えておきましょう。