はやこまブログ

(当サイトはプロモーションを含みます)

土木

縦断図と横断図の違いや見方をざっくりと解説(土木)

投稿日:2021年3月30日 更新日:

工事の図面でよく使われる「縦断図」と「横断図」の違いをざっくりと解説しています。

「縦断図」と「横断図」の違いは、土木にとって基本的な知識ですので、ぜひご覧ください。

なお、「縦断図と縦断面図」「横断図と横断面図」は同じものだと思って大丈夫です。

縦断図と横断図の違い

縦断図と横断図の違いは、ざっくり言うと以下のとおりとなります。

縦断図:測点ごとの高さの関係を表記した図面
横断図:測点ごとの構造物などの構成がわかる図面

縦断図とは

縦断図とは「路線等の中心線の地盤高や計画高さを測点ごとに記載したもの」です。

以下の図をご覧ください。

この図は道路の平面図です。道路の左右に法面があるのがわかりますよね。

上記の図の道路センターに赤色の一点鎖線があると思います。縦断図はこの位置を切った図面となります。

上記の図の平面図では、道路の勾配がわかりませんよね。しかし縦断図があれば解決されます。

縦断図では、道路の進行方向に対してどのような勾配がついているかがわかります。河川であれば河床(河川の底)の勾配が記載されます。

上記の図で言えば、道路舗装の路面の高さとその勾配が縦断図で確認できます。

縦断図の上段には高さを図化したものを記載し、その下に測点や地盤高などの数値を記載します。

横断図とは

横断図とは「進行方向に向かって輪切りにした図」です。

以下の図をご覧ください。

先ほどの縦断図の説明の際に出てきた平面図とよく似ていますが、今度は赤色の一点鎖線が記載されている方向が違うかと思います。

先ほどの縦断図の説明では赤色の一点鎖線が「左右」に描かれていたのに対して、今回は「上下」に描かれているのがわかりますよね。

横断図とは、縦断図の線形に対して直角方向に描いた図面となります。以下がその参考図です。

縦断図とは違い、道路の構造がわかるのではないでしょうか。

道路の幅員や法面の勾配、舗装構成など、縦断図や平面図ではわからなかった道路構造の詳細が確認できますよね。

横断図は、道路で言えば車の進行方向に道路を見た時の図を描いたものになります。

・あわせて読みたい
>>>「土木施工管理技士 おすすめの問題集・過去問と作文作成代行
>>>「道路と河川の横断図の違い
>>>「土木の基礎知識~初心者が覚えておきたい用語まとめ~
>>>「効率の良い土木の勉強方法

-土木

執筆者:

関連記事

空m3と掛m2の意味や使い方を解説【m3とm2とは違う単位】

たまに見かける「空m3」「掛m2」の違いを解説しています。「m3」「m2」とは違う単位なので間違えないようにしましょう。

平板載荷試験には2種類あるのをご存じですか?その違いや使い分けをざっくり解説(土木)

平板載荷試験には「地盤の平板載荷試験」と「道路の平板載荷試験」の2種類あります。それぞれの試験についてざっくりと解説しています。

U型側溝と自由勾配側溝の違い

U型側溝(U字溝)と自由勾配側溝(VS側溝)の違いをざっくり解説(簡単な見分け方もご紹介)

土木初心者が頭を抱える「U型側溝と自由勾配側溝」の違いをざっくりと解説。2つの側溝の簡単な見分け方もご紹介してます。

積算で購入土を計上する際の土量計算【土木】

積算で購入土を計上する際の土量計算をざっくりと解説します。少し複雑と思う計算になりますが、理屈が分かればすぐに理解できます。ご覧ください。

コーピングや笠コンクリートをざっくり解説(土木・港湾)

コーピングや笠コンクリートについてざっくり解説しています。