工事でよく使用されるコンクリートですが、「18-8-25BB」「21-12-40H」の様に呼ぶのが一般的です。
この配合・規格を表すコンクリートの記号についてざっくりと解説していきます。
コンクリートの記号の意味
結論から言うと、呼び強度、スランプ値、粗骨材の最大寸法、セメントの種類を表しています。
例えば「18-8-25BB」で言えば
のようになります。
呼び強度
最初の数字は呼び強度を表します。
呼び強度とは、コンクリートの強度→圧縮強度のことです。
18-8-25BBであれば、最初の数字「18」が呼び強度であり、コンクリートの圧縮強度18N/mm2であることがわかります。
スランプ値
2番目の数字はスランプ値を表します。
18-8-25BBであれば、2番目の数字「8」がスランプ値であり、スランプ値8㎝であることがわかります。
数字が小さいと固いコンクリート(ワーカビリティーが悪い)、数字が大きいと軟らかいコンクリート(ワーカビリティーが良い)となります。
ワーカビリティーが良いコンクリートは施工がしやすいですが、大きすぎると強度に影響するので、適切なスランプ地を設定する必要があります。
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粗骨材の最大寸法
3番目の数字は粗骨材の最大寸法を表します。
18-8-25BBであれば、3番目の数字「25」が粗骨材の最大寸法であり、粗骨材の最大寸法25㎜であることがわかります。
そもそもコンクリートとは「セメント+水+細骨材+粗骨材」を配合したものです。
この配合にある粗骨材の一番大きい寸法を表したものが3番目の数字です。
一般的には、コンクリートの打設厚が小さいと20㎜や25㎜をよく使います。逆にコンクリートの打設厚さが大きいと40㎜以上をよく使います。
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セメントの種類
4番目の英語はセメントの種類を表します。
18-8-25BBであれば、4番目の英語「BB」がセメントの種類を表しており、BBとは高炉セメントB種であることがわかります。
よく使われるセメントの種類は以下のとおりです。
- BB→高炉セメントB種類
- H→早強セメント
- N→普通ポルトランドセメント
高炉セメントはよく「BB」が使われます。
高炉セメントにはA種・B種・C種があります。高炉セメントA種であれば「AB」と表記し、高炉セメントC種であれば「CB」と表記します。
アルカリ骨材反応の抑制のために、近年では 高炉セメントB種「BB」がよく使用されます。
「18-8-25BB」をベースにざっくりと解説しました。この配合が「21-12-40H」となっていても、上記の説明のように呼び強度、スランプ値、粗骨材の最大寸法、セメントの種類の順で表記されています。
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