1日にたくさんの船が行き来する「港湾」や「漁港」ですが、違いを説明できますでしょうか。
名称が似ているこれらの施設ですが、まったく異なるものです。
この記事を読めば「港湾」と「漁港」の違いをすぐに理解できますよ。どうぞご覧ください。
港湾と漁港の違いは2つ
港湾と漁港の違いは、わかりやすく分けると以下の2つです。
- 適用される法律
- 何の目的で使うか
それでは港湾と漁港の違いをそれぞれ解説していきます。
港湾とは
港湾は港湾法に基づいて整備や利活用がされています。
港湾が利用される目的は、貨物船への積みおろしをしたり観光船の離発着などに使われるのが一般的です。
また国の省庁でいうならば、国土交通省が管轄の施設です。
続いて「漁港」について解説します。
漁港とは
漁港は漁港漁場整備法に基づいて整備や利活用がされています。
漁港が利用される目的は、漁師が釣った魚を陸揚げしたり、その魚を加工したりされる場所です。
また国の省庁でいうならば、農林水産省が管轄の施設です。
港湾と漁港のイメージや違いがわかりましたでしょうか。
続いては港湾と漁港の呼び名とその見分け方を解説します。
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港湾と漁港の呼び名と見分け方
港湾と漁港では、その呼び名が違います。
港湾であれば、苫小牧港、横浜港、名古屋港、神戸港、博多港のように
「地名+港」で名づけられています。
漁港であれば、気仙沼漁港、焼津漁港、下関漁港、博多漁港のように
「地名+漁港」で名づけられています。
つまり、「○○港」という名称であれば港湾、「○○漁港」という名称であれば漁港を表しています。
まとめ
- 港湾は貨物船などによる利用
- 漁港は漁船による利用
- 港湾は港湾法に基づき整備・利活用
- 漁港は漁港漁場整備法に基づき整備・利活用
- 港湾に関する省庁は国土交通省
- 漁港に関する省庁は農林水産省
- 港湾の名称は「地名+港」
- 漁港の名称は「地名+漁港」
漁港と港湾の違いをご理解いただけたでしょうか。
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