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堤防と護岸の違い

投稿日:2019年8月27日 更新日:

堤防

「堤防が決壊した」「護岸が崩落した」などのフレーズを今までにニュースなどでも一度は聞いたことがあると思います。

あなたは堤防と護岸の違いを説明できますでしょうか。

「誰かに今さら聞くのも恥ずかしい」との思いからこの記事にたどり着いた人も多いと思います。

この記事を読めば「堤防」と「護岸」の違いをすぐに理解できます。どうぞご覧ください。

堤防と護岸の違い

堤防と護岸の違いは、わかりやすく分けると以下の二つです。

  • 施設の構造
  • 設置する目的

それでは堤防と護岸についてそれぞれ解説していきます。

堤防とは

  • 堤防の構造…地面の高さをあげて作られる施設
  • 堤防を設置する目的…背後の住宅などを守るため

これらが堤防と呼ばれる施設です。以下が図解です。

堤防

もともとの地面より高く土を盛っているのがわかりますね。大きな川の河川敷はこのタイプが多いです。

次も堤防の図です。

堤防

次に出てくる護岸と少し似ていると思うかもしれませんが、もともとの地面より高く盛っているのが特徴です。

堤防は川沿いにあることが多いです。大きな川沿いの河川敷なんかは堤防であることが多いです。堤防のてっぺんは道路になっていたりすることもありますよ。

「堤防」という漢字の意味を読み解くと以下の通りです。

  • 堤防の「堤」は、土手という意味
  • 堤防の「防」は、防ぐという意味

土手のように高く盛って背後を防ぐのが堤防です。

続いては護岸について解説します。

・あわせて読みたい
>>>「土木施工管理技士 おすすめの問題集・過去問と作文作成代行
>>>「 効率の良い土木の勉強方法 

護岸とは

  • 護岸の構造… 地面の高さを変えずに作られる施設
  • 護岸を設置する目的… 海岸線などが無くならないように守るため

これらが護岸と呼ばれる施設です。以下が図解です。

護岸

護岸は海沿いにあることが多いです。海岸線が波で削れて無くなっていくのを防ぐために設置されます。

「護岸」という漢字の意味を読み解くと以下の通りです。

  • 護岸の「護」は、守るという意味
  • 護岸の「岸」は、海や川などが陸地に接している箇所を表す

海岸を守るのが護岸です。

続いては堤防と護岸の違いをまとめて解説します。

・あわせて読みたい
>>>「土木施工管理技士 おすすめの問題集・過去問と作文作成代行
>>>「岸壁と物揚場の違い
>>>「港湾と漁港の違い
>>>「公有水面埋立法を勝手にひらがな・現代語化

まとめ

  • 堤防は地面の高さをあげて作られる施設
  • 護岸は地面の高さを変えずに作られる施設
  • 堤防は背後の住宅などを守るための施設
  • 護岸は海岸線などが無くならないように守るための施設

堤防と護岸の違いをご理解いただけたでしょうか。

似ているようで実は違う施設だということがイメージできたのであれば幸いです。

・あわせて読みたい
>>>「土木施工管理技士 おすすめの問題集・過去問と作文作成代行

以下のページでは、ほかにもこのような分かりにくい土木用語などをご紹介していますのであわせてご覧ください。

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