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【よく使う測量機器】トータルステーションとレベルの違いをざっくり解説【知らないと恥ずかしい】

投稿日:2021年3月24日 更新日:

トータルステーションやレベルなどの測量機器

現場で多く使われる測量機器「トータルステーション」と「レベル」の違いをざっくりと解説します。

よく似ている「トータルステーション」と「レベル」ですが、目的や機器の仕組みなどが全く違います。

「トータルステーション」と「レベル」の違いを理解して、測量の目的などに応じて必要な機器を選択できるようになりましょう。

トータルステーションとレベルの違い

トータルステーションとレベルの違いをざっくり言うと以下の4つです。

何を測るか

  • トータルステーション:角度、距離が測れる
  • レベル:高さが測れる

測量の目的

  • トータルステーション:TS測量
  • レベル:水準測量

機器の据え付け

  • トータルステーション:機器は測点上に据え付ける(求心する)
  • レベル:機器は測点上に据え付けない(求心不用)

視準について

  • トータルステーション:プリズムを見る
  • レベル:標尺(スタッフ)を見る

ざっくりと、トータルステーションとレベルの違いがわかりましたでしょうか。

それではトータルステーションとレベルについてそれぞれの説明をしていきます。

トータルステーション(TS)とは

トータルステーション(TS)
株式会社ソーキより出典

トータルステーションは「水平角」「高度角」「斜距離」の3つを測ることができます。高度角は「鉛直角」とも言われます。

「水平角」「高度角」「斜距離」の3つを測ることで、「高低差」「水平距離」が求められます。

トータルステーションは、測点に設置されたプリズムを視準し測定します。

教科書的な説明をすると、トータルステーションは「光波測距儀の測距機能とセオドライト(トランシット)の測角機能を併せ持った機械」です。

トータルステーションは測点上に据え付ける必要があります。測点上に設置することを「求心(致心)」と言います。

後述するレベルとは違い、トータルステーションは求心が必要であり、初心者にとってトータルステーションの求心はなかなか難しいものです。

トータルステーションの求心する時間が早ければ早いほど、測量経験に長けていると思われることがあります。もちろん正確に求心することのほうが大事ではありますが。

トータルステーションは「TS」と略されることもあります。

TS測量とはトータルステーションを用いた多角測量(トラバース測量)や地形測量、応用測量などの総称として呼ばれることが多いです。

・あわせて読みたい
>>>「基準点、水準点、三角点の違い
>>>「土木施工管理技士 おすすめの問題集・過去問と作文作成代行

レベルとは

レベル(自動レベル,オートレベル)
株式会社ソーキより出典

レベルとは標高や地盤高を求めるための機器であり、近年ではオートレベル(自動レベル)が多く用いられています。

スタッフと呼ばれる標尺を視準し測定します。スタッフの目盛の値と、既知点や水準点などの標高とを計算して、別地点の標高を算出します。

これを水準測量といいます。水準点や仮ベンチマーク(仮BM)を用いて行う測量のことですね。

トータルステーションの方が多機能で高性能に思うかもしれませんが、測点の標高や地盤高を求めるにはレベルを使った方が精度がよいです。

トータルステーションと比べると、レベルの設置はとても簡単です。求心する必要はなく、機器の水平を調節するだけです。

・あわせて読みたい
>>>「土木施工管理技士 おすすめの問題集・過去問と作文作成代行
>>>「 効率の良い土木の勉強方法

まとめ

トータルステーションとレベルの違いはざっくり以下の4つ。

・何を測るか
トータルステーション:角度、距離が測れる
レベル:高さが測れる

・機器の据え付け
トータルステーション:機器は測点上に据え付ける(求心する)
レベル:機器は測点上に据え付けない(求心不用)

・測量の目的
トータルステーション:TS測量
レベル:水準測量

・視準について
トータルステーション:プリズムを見る
レベル:標尺(スタッフ)を見る

「トータルステーション」と「レベル」の違いを理解して、測量の目的などに応じた機器を使用しましょう。

・あわせて読みたい
>>>「土木施工管理技士 おすすめの問題集・過去問と作文作成代行

以下のページでは土木用語などをまとめてご紹介しています。あわせてご覧ください。

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