原位置試験の平板載荷試験は大きくわけると2種類あるのをご存知でしょうか。
この記事では2種類ある平板載荷試験の違いや、その使い分けをざっくり解説しています。
土木施工管理技士試験にでも出題される試験ですので、覚えておきたいところですね。
「平板載荷試験ではK値を得られる」という説明は聞き飽きたかと思います。具体的にざっくりと解説していますのでご覧ください。
平板載荷試験は2種類ある
平板載荷試験は、大きくわけると以下の2種類あります。
- 地盤の平板載荷試験
- 道路の平板載荷試験
平板載荷試験には、「地盤の平板載荷試験(JGS A1521)」と「道路の平板載荷試験(JIS A 1215)」の2種類あります。
ちなみに「JGS」とは「地盤工学会基準」、「JIS」とは「日本産業規格(旧:日本工業規格)」のことです。
2種類の平板載荷試験の違い
「地盤の平板載荷試験」と「道路の平板載荷試験」の違いをざっくりと言うと以下のとおりです。
- 地盤の平板載荷試験 → 構造物の基礎地盤の支持力を求める
- 道路の平板載荷試験 → 道路の路床・路盤の支持力を求める
まずは「地盤の平板載荷試験」についてざっくりと解説します。
地盤の平板載荷試験
地盤の平板載荷試験とは、構造物の基礎地盤の支持力を求めるものです。
例えばL型擁壁や重力式擁壁などを設置する箇所の地盤の支持力を求めたりします。
擁壁などの土木構造物は、構造物自体の重量が大きかったり、構造物の上から土圧などの大きな荷重がかかります。そのため、基礎の地盤がしっかりしていないと沈下などが予測されます。
構造物を施工した後に沈下したりしないかを事前に確認するのが「地盤の平板載荷試験」です。
それぞれの土木構造物には、構造物の構造や寸法によって「地盤の支持力が〇○以上であること」と数値が定められています。
土木構造物を設置しようとする箇所にて現場で試験を行い、定められた数値以上の支持力があるかを確かめた後に施工します。
ちなみに試験方法は「JGS A1521」にて定められています。
続いて「道路の平板載荷試験」についてざっくりと解説します。
道路の平板載荷試験
道路の平板載荷試験とは、道路の路床・路盤の支持力を求めるものです。
公共工事においては、近年では「コンクリート舗装」の路床や路盤の施工後に、品質管理のために行うとされております。
ちなみにアスファルト舗装の路盤であれば、現場密度試験にて品質管理を行います。
試験方法は「JIS A 1215」にて定められています。
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まとめ
地盤の平板載荷試験は「構造物の基礎地盤の支持力を求める」
道路の平板載荷試験は「道路の路床・路盤の支持力を求める」
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