工事で使われる横断図ですが、道路工事と河川工事ではその書き方が違います。
道路の横断図と河川の横断図の違いをご紹介しています。ご覧ください。
道路と河川の横断図の違い
結論を言うと、道路の横断図は「下から上に向かって記載」します。河川の横断は「上から下に向かって記載」します。
道路の横断図
道路の横断図は左下(左列の下段)を起点として次の測点は中段・上段へ記載します。その後は中央列の下段から上段へ、右列の下段から上段へと記載していきます。
1枚に書ききれない場合は、2枚目、3枚目と同じ順番で記載していきます。
街中にある道路案内標識も、進行方向を表すときに「↑:上矢印」を使うように、道路の横断図も上に向かって書きます。進行方向と同じと覚えましょう。
道路の起点は、路線ごとに起終点が決まっているため、その進行方向と合わせることを基本としています。ただし小規模の工事の時にはあまり気にせずに決定されていることも多いです。
横断図の左右については、起点から終点に向かって見た場合の右側を右、左側を左となるように記載します。
記載する横断面が大きい場合は、1枚の図面で3断面ほどでもOKです。その場合も、起点を一番下にして記載しましょう。
河川の横断図
河川の横断図は、水が上から下に流れるのと同じように、「上から下」に向かって記載します。流水方向と同じと覚えましょう。
河川の横断図は左上(左列の上段)を起点として次の測点は中段・下段へ記載します。その後は中央列の上段から下段へ、右列の上段から下段へと記載していきます。
また河川の右岸と左岸ですが、流水方向に向かって右が右岸、左が左岸となります。つまり、上流から下流をみて右側を右岸、左側を左岸とします。
横断図も右側が右岸、左側が左岸となるように記載します。
河川の起点は下流、終点は上流です。
小さな河川では起点の数も終点の数も1点しかありません。
大きな河川の場合は、起点(河口)は1点ですが、終点(河上)が複数あることがあります。
こうした理由から、河川の起点は下流から始まるものだと考えられます。
道路と同じく記載する横断面が大きい場合は、1枚の図面で3断面ほどでもOKです。その場合も、起点を一番上にして記載しましょう。
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まとめ
道路の横断図は「下から上に向かって書く」
河川の横断図は「上から下に向かって書く」
道路の起終点は、路線ごとに定められている起終点の進行方向と合わせる。
河川の起終点は、起点が下流(河口)、終点が上流(河上)とする。
河川には右岸と左岸があり、上流から下流に向かって右側を右岸、左側を左岸とする。
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