舗装の設計や工事をする際に使われる現場CBR試験、設計CBR試験、修正CBR試験の違いをご紹介します。
どの試験も名前がよく似ていてややこしいですよね。
ただしどれも違った意味をもった試験ですので、何のための試験なのかをしっかりと覚えておきましょう。
それでは、現場CBR試験、設計CBR試験、修正CBR試験の違いを、土木初心者向けに簡単に解説していきます。
現場CBR試験、設計CBR試験、修正CBR試験の違い
まずは以下の表をご覧ください。
CBR試験には、室内CBR試験と現場CBR試験の2種類あります。
また室内CBR試験には、設計CBR試験と修正CBR試験の2種類があります。
それではそれぞれを詳しく解説していきます
現場CBR試験と室内CBR試験の違い
現場CBR試験とは、現地の地盤で直接試験します。
それに対して室内CBR試験とは、現地で採取した試料を室内で試験します。
現場CBR試験では、路盤や路床の支持力の大きさを求められます。
そのため、施工業者による品質管理や施工管理として実施されるのが一般的です。
詳しい試験方法は、以下のJISを調べると出てきますよ。
- 室内CBR試験(JIS A 1211)
- 現場CBR試験(JIS A 1222)
続いては「設計CBR試験」と「修正CBR試験」を解説していきます。
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設計CBR試験と修正CBR試験の違い
室内CBR試験にて行われる「設計CBR試験」と「修正CBR試験」の違いを解説します。
設計CBR試験は、主に現地の路床を対象に行います。
それに対して修正CBR試験は、主に路盤材料を対象に行います。
設計CBR試験は、舗装厚を決定するために路床土を採取して、室内にて試験を行います。
この試験により求められたCBR値をもとに、舗装厚を決めていきます。
修正CBR試験は、現場で使用する上層路盤などの路盤材料が適切かを判定するために行います。
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まとめ
- 現場CBR試験 → 現地の地盤で直接試験
- 設計CBR試験 → 路床土を採取し、室内にて試験
- 修正CBR試験 → 路盤材料の適否を判定
これらの試験の流れをまとめると以下のとおりです。
- 設計CBR試験の値を用いて、舗装厚を決定する
- 修正CBR試験の値を用いて、路盤材料の適否を判定する
- 現場CBR試験の値を用いて、修正CBR試験の値をクリアしているかを確認する
ちなみに、CBR値が大きいと支持力も大きいということになります。
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